マジェルカの店名は「混ぜる」から

杉やヒノキばかりが整然と並んだ人工の森に比べ、様々な樹種が複雑に混ざり合う自然本来の森の方が、豊かな生態系を育み、災害などに対する強さも備えているといいます。
それは人間の社会でも同じで、多様な人々や価値が共存し、混ざり合っている社会の方が、誰にとっても暮らしやすく健康な社会だと考えます。

障害を持つ人と関わることをもっと身近に

マジェルカは、障害を持つ人との関わりを、”特定の人達による特別な行為”にしてしまうのではなく、世の中の誰もがもっと身近に関われる方法として、障害のある人達の手から生まれる素敵な製品たちを、気軽に手に取り、日々の暮らしの中で取り入れることが出来る機会を提供しています。

知らなかった価値に触れるという素敵な体験、心を暖かく豊かにする手仕事品やアート作品と暮らす楽しみ、そして、そのことが障害のある人達に幸せや働き甲斐をもたらすということを、一人でも多くの人に体験してもらいたいと私たちは考えています。

たくさんの人が幸せになれるモノ

マジェルカを訪れた多くのお客様が 「障害のある人たちがこんな素敵なモノ作りをしているなんて知らなかった！」と感動してくださいます。
また、障害のある人たちが作ったモノを、そうとは知らずにただ素敵だと思って購入して下さる方には、それを知った時に「良いお買い物をした！」「なおさら大切にしたい！」と仰ってくれる方もいます。
そんなお客様たちの声から、マジェルカに並ぶ製品たちには人の心を豊かにする力があるのだと実感します。

私たちがそうであるように障害のある作り手たちにとっても、自分たちが作り出したモノが多くの人の目に触れること、購入してもらえる、すなわち価値を認めてもらえたという事実は大きな喜びと励みにつながります。

私たちマジェルカのスタッフも、たくさんの人を幸せに出来るそんな素敵な製品を人の手から人の手へと繋げる活動に喜びと誇りを持って関わっています。

「作り手」「売り手」「買い手」の誰をも幸せな気持ちにすることが出来る力を持っているモノ、それがマジェルカに並ぶモノたちなのです。

宝物を見つけて

マジェルカのスタートは、2011年に杉並区西荻窪のたった５坪の小さなショップからでした。

当時から “福祉ショップ”や“福祉バザー”のような作業所製品を販売する場は全国各地にありました。
しかしそれらのほとんど全ては、障害者の為に「売ってあげる」「買ってあげる」という支援目線からの活動であり、製品の価値や、障害のある人たちがそれを生み出す力を社会に広くアピールするような場や機会ではありませんでした。
そんな中、偶然のきっかけから彼らが作る製品そのものの価値を知り、さらに、障害者が作り出す魅力的な製品が全国各地に数多くあることを福祉の外側の立場から知りました。
それはまるで、誰もまだ注目していない埋もれていた宝物を見つけ出したような喜びを伴う体験でした。
そんな体験から始めたのがマジェルカでのウェルフェアトレードでした。

マジェルカはこれまでに数多くの障害者施設と関わってきました

当時、福祉の経験や繋がりもなく、また、まだ誰もやっていない活動を始めるには全てが一からの手探り状態でした。
全国各地の作業所や福祉ショップなどを数多く訪問しながら学び、試行錯誤をしながら小さなショップを開店させました。
それ以来マジェルカは今日まで200件以上の作業所の数多くの製品を扱い、たくさんの製品づくりにも関わってきました。

それでもまだまだ全国には今でも埋もれたままになっている「宝物」がたくさんあります。
これからもそれらの宝物を一人でも多くの方々に知ってもらえるように、それによって幸せを感じる人たちがこの世の中に少しでも増えていくように、マジェルカは活動を続けていきたいと考えています。

マジェルカ代表 藤本光浩

マジェルカの実店舗

【２０１１年】
　東京杉並区の野西荻窪の５坪の小さな店舗からのスタートでした

 

【２０２4年】
　より多くのものをより多くの人に見てもらいたいと考え、吉祥寺の路面店でリニューアルオープン
 

【２０２３年】
　コロナ禍などを経ての運営上の理由から同ビルの地下に移転し営業再開
 

一般社団法人マジェルカのHP

マジェルカの店舗と活動は、たくさんのボランティアスタッフの協力と、マンスリーサポーターによる支援によって運営されています。